皇 居
2013年11月27日
 
旅の目次に戻る

 


13:00

秋の一日、「皇居参観ツアー」に行きました。皇居外苑は紅葉も真っ盛りです。
 
 
 
 

 
 

皇居参観コース

赤い→の順路で進みます。
 
 
 
 

 
 

外苑で集合した後、内堀通りを渡って
 
 
 
 
 


 
 
 

参観入り口の桔梗門に向かいます
 
 
 
 
 

 
 
 

桔梗門入り口
 
 
 
 
 
 
 

松の影の小さな門を潜って右側が桔梗門です。

 
 
 
 

 
 
 
 


藻の茂った水に鴨が沢山いました。
 
      

桔梗門(内桜田門)

昔、この門の瓦に大田道灌の桔梗の紋が付いていた事から
桔梗門と呼ばれるようになったと言う事です。
 
 
 
 
 

 

  
 
皇居には桔梗門の別名の「内桜田門」と
井伊直弼が水戸藩氏に襲撃された「外桜田門」があります。
 
 
     

桔梗門を入った内側
 
 
 
 
 
 

窓明館 

参観者は、まずここで参観注意などのビデオを見て、
トイレも済ませておきます。

 
 
     

参観スタートして直ぐの桔梗門脇の石垣

300人近い参観者が横四列の縦隊を組んで歩き出します。
軍隊みたい・・・・
 
 
 
 
 
 
石を持って来た大名の印が付いています。





丸に十の字と言えば島津家の家紋です。
 
 
 
 
 

 
参観者は列を作って左側を歩かないといけません。
 
     

赤い実のなった大きな木があったので
参観者が近くで見ようと木に近づくと
「列を乱さないでッ!」と警備の係官から罵声が飛びます。
 
 まるで囚人の行進・・・・ 
 
 
 
 
 

   
富士見櫓が見えてきました。
 
 
   

植木職人が松の手入れをしていました。
 
 
 
 
 

 
こんな広々とした道から富士見櫓を見上げます。
拡声器を使って係り官が説明をします。

今日の午後の部の参観者はおよそ300人
お天気が良いのでラッキーです。         

富士見櫓

櫓の高さは約16メートルあり、
どこからみても同じような形に見えることから
「八方正面の櫓」とも呼ばれています。
 
 太田道灌の歌に
「わが庵は松原つづき海近く富士の高嶺を軒端にぞ見る」
と言うのがありますが
その歌を詠んだ場所がこの辺りではないかと言われています。
 
 
 
 
 

宮内庁

昭和10年(1935年)に建築された建物で、皇室関係の国家事務、外国からの使節に関する事務、
皇室の儀式に関する事務などを、全てつかさどっています。
 

宮内庁の歴史は古く、「日本書紀」に、既にその原型らしき組織が記されているようです。
 
 
 
 
 

 
宮内庁の前を通り過ぎると、
木々の間から都内のビル郡が見えます。
あちら側と、こちら側、全然別世界です。
 
 
     

秋なのに桜が咲いていました。
やっぱり別世界です。
 
 
 
 
 
 


坂下門

宮内庁の出入り口の門です。

和宮降嫁に尽力した老中安藤信正が、尊王攘夷派の志士に襲撃された「坂下門外の変」でも知られています。
 
 
 
 
 
 

 

長和殿

「長和殿」の長さは160m、中の廊下の長さは100mだそうです。
ここで、新年1月2日と天皇誕生日の12月23日の年二回、天皇皇后両陛下と皇族方が長和殿中央バルコニーに
お出ましに成り国民からのお祝いを直接受けられます。

ニュースで見ていると、もっと高い場所に御立ちになっているように
みえますが意外と低いですね。

前の広場が「宮殿東庭」で一般参賀などの多い時は約2万人が一度に参賀出来ます。
兎に角広くて気持のいいところです。
 
 
 
 
 


宮殿東庭は駐車場になっていて、約120台収容できます。
今日も沢山のバスが停まっていますが、こんなに沢山のバスで来た人達は何処に行ったの?
 
 
 
 
 
 
 
 



庭の右側にあるのは「松の塔」と言われる国民からの寄付で作られた照明灯です。
若松の葉を型どり、吉祥としての松の強い生命力を表現して、
葉と葉の間から光を灯すように作られています。

夜、見てみたいものですが・・・・
 
 
 
 
 
 

 
 
 

長和殿の長い廊下に沿って寒椿と山茶花の植え込みがあります。

右の方にいる人達と比較すると、いかに長くて広大な場所か分かります。
 
 
 
 
 
 

「長和殿」の左側の「宮殿の南庭」小山のように見える二つの刈り込みは
「南庭の大刈り込み」で、色々な樹木から出来た刈り込みです。
大変大きな物で高い所は6mもあります。刈り込みは職人が中に入り込んで全て手バサミで刈り込むそうです。

逆光の写真で大刈り込みが良く見えないですね!
 
 
 
 
 
 
 
 
参観者は近くまで寄れないので遠巻きに参観します。
 
 
 
    

正門鉄橋

この橋から、下の皇居正門石橋が見えます
 
 
 
 
 

     
堀が大変深いために江戸時代には橋桁を上下二重に組んで
橋の上に橋を作っていたので、二重橋と言われていましたが、現在は鉄橋になったので
二重橋とは言わないそうです。
 
 
 私、大きな勘違いをしたいたようです。二重橋とは、下から見て、正門石橋とこの鉄橋が重なって見えるので
「二重橋」と言うのだとばっかり思っていました。
 
 
 
 
 
 
 
 
鉄橋から見た伏見櫓

寛永五年(1628年)に京都伏見城から移築したものと伝えられ、
別名で「月見櫓」とも呼ばれており、
皇居で最も美しい櫓と言われ
櫓の高さ約13.4メートルあります。


 
 
    

鉄橋枠の側の少し高くなった歩道には
上がってはいけないと皇宮警察でしょうか、制服の係り官が
囚人でも見るような目つきでうるさく注意するんです。

怖い!そんなに怒鳴らなくても・・・・
 
 
 

 
北車寄せ

総理大審や日本人のお客様の出入りする豊明殿の玄関です。

新内閣が発表される時、
この階段で新閣僚がカメラのフラッシュを浴びます。


    


ここでも庭師さんが松の手入れをしています。
さすがに、どの木も非の打ち所無く整えられています。

我が家の庭とは月とスッポン?天国と地獄?
比べるのが間違ってるって?・・・・
 
 
 
 
 
 
 
山茶花?違うな・・・椿?

今は秋だよな〜・・・
 
 
 
 
 
    

紅葉

山下通り

春は桜、秋は紅葉が綺麗な通りです。
どうして山下通りって言うのだろう???

左奥の方が紅葉山で江戸時代から
殆ど人の手が加わってない場所で
天皇陛下が蚕の飼育をしている所でもあります。
 
 
     

山下通りからT字路にぶつかり、参観コースは右に折れます。
左の方を見ると「皇居勤労奉仕」の方々がお掃除をしていました。

この整然とした美しい景観は
勤労奉仕の方々の力も大きいんですね!







  
蓮池

堀の長さが約400m、深さが約80cmです。

毎年7月8月頃、蓮の花が見れるそうです。
 
   

富士見櫓下まで戻って来ました。





  
クロガネモチ(黒鉄黐)
帰り道ではこの木の側を通ったから近くで見れました。
   

近くで見ると余計に綺麗です。

聡明館に戻り、参観コースはここで終了
この後、東御苑までの道を案内してくれました。
 
 
 
 
 
  
元枢機院庁舎

窓明館の向かい側に有ります。

改修工事が終了したばかりで、
皇宮警察の庁舎として再利用されるようです。
 
 
   

皇宮警察本部庁舎

元枢機院庁舎の隣です。





   
皇宮警察学校

皇宮護衛官として採用されると、皇宮警察学校で
大卒で6ヶ月間、高卒で10ヶ月間、
皇宮警察ならではの
短歌や茶道、華道、馬術の授業もあるそうです。
 
   

済寧館(さいねいかん)

皇宮警察本部の隣の切り妻造りの青い屋根は、
皇宮警察学校の武道興進の為に建てられた道場です。




 
紅葉
 
 
 
 
 

    
     

百人番所

江戸城正門の大手門から本丸に入る際の最大の検問所
長さ50メートルを超える建物で、各組常事百人ずつ詰めていたそうですが、
想像すると鬱陶しいですよね。
 
 
 
 
 

 
 
 
右の林の中に松の廊下跡があり、
四季折々訪れている東御苑二の丸庭園をぐるっと一周して    

梅林坂

平川門より現実の世界に戻り家路に急ぎました。
 
 
 
 
 
皇居の参観は初めてでした。凄く広々として清潔感に溢れ、日本の真髄ここに有りと認識させられます。
日本の大事な宝だと思いました。西洋の世界遺産のお城や教会等とは全く違う清らかな美しさです。

気になったのは、警備係りが付きっ切りで目を光らせて、罵声を浴びせるのではなく、もう少し普通に歩かせて欲しい。
何か悪い事でもしているように、小さくなって見せて頂いたという感じでした。

どうして、あんなふうに横柄な態度なの?まるで、武士が町人を蔑む様な態度だった。
なんか、大きな勘違いしてない??


古い式たりを重んじる組織で働いていると人間そうなっちゃうのかな・・・・


─ 完 ─