瑞 牆 山  
(みずがきやま)

2005.8.27

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瑞牆山は、名前だけは知っていたけど,なんとなく今まで登るチャンスが無く、前回剱岳では散々な思いをしたので、楽しい山歩きをしたいと思って天気を見計らって出発しました。カーナビの指示に従って走り、車は結構山奥まで入ってきたなと感じた頃、広い駐車場が有りました。既に車が10台ほど止まっていた。身支度を整え登山口に向かう。瑞垣山荘と言う売店を兼ねた建物があったので水を貰おうとしたら、富士見平まで行けば水場が有る。うちもそこから汲んで来るのだという。少しの不安を感じながら落葉紅葉樹林帯を進むと、いきなり木道の階段でこのタイプの階段には弱いのでスローペースで始動。

登山ルートの案内図
 

さあ出発

こんな階段には弱いな〜

登山道には早々と、色んなきのこがちらほらと頭を出している。きのこには目がない同行者は既に目が、きのこバージョンになっている。おいおい、先は長いんだよ〜!登山道の倒木にびっしり付いたきのこは見事です。誰も取ってないところを見るときっと食べられないのでしょう!

10:11  樹林帯の中を更に登ると富士見平小屋に着いた。水場は?と探したら、左下のほうで水が流れる音がしている。なあんだ、又、下のほうまで戻るのか〜!と、仕方なく足場の悪い道を水場まで下っている時、オレンジ色のきれいなきのこがビッシリ付いた倒木が有りました。ウワッ!ナニ?これ!凄いきれい!まるでボタンの花が咲いたようでした。

アップでもどうぞ 
 

水場は何処かな

アップでどうぞ
そのすぐ下に豊富な水が流れている水場がありました。冷たくて美味しい水が常時流れています。水筒に水を詰めてさあ、これから瑞垣山を目指します。富士見平と名前が付いているからには富士山の眺めが良いのでしょうが、生憎今日は見えないなぁ!ここで道が左右に別れていて、右に金峰山へと矢印があります。瑞垣山は、左の道をまっすぐ登ります。辺りには黄色の蕗の花が沢山咲いて蝶ちょが飛び交い、のどかな雰囲気の場所です。

富士見平
 

水場

蕗の花に蝶が
まもなく、大きな丸い石に着きました。石の下に木で支えがしてあるのは転がってこないようになのでしょうか?あまり効果は無さそうですね〜!見ると石の真ん中がパッチリと割れてます。不思議ですね〜!このような大きな石があちこちに見られるのはこの山が花崗岩で形成されているからで、奥秩父には珍しいということです。それどころか、木の間が暮れに見えて来たドーム状の岩峰は、鳳凰三山の地蔵岳を彷彿とさせます。左に目を移すと、これまた大きな天を突くかのような垂直の岩が聳えていて、数人のグループが岩登りを始めようとしています。えーーーーッ?この垂直を登るの?信じられない!口をアングリと開けて暫く見ていたけど、いつまでも見ているわけに行かないので、こちらは頂上を目指しましょう!少し登ると先ほどの岩が見えました。まさしく垂直の壁に今、チャレンジしようとしています。クリックして大きな画像で見ると左下に人が立っているのが見えます。岩の大きさがわかりますよね。「ヤスリ岩」と呼ばれているそうです。

頂上はまだまだ?
 

ボールみたい

ヤスリ岩
11:27  しばらく眺めていましたら、信じられないくらいのスピードであの垂直のヤスリ岩を上まで登って行ったんですよ!あれは人間だったのでしょうか?次々と全員が上まで行ったようです。

11:50  こちらもやっと瑞垣山頂上に着きました。頂上は大きな一枚岩ですぐ下にさっきの直立したヤスリ岩が見えますが、絶壁でこれから先にはいけません。何を隠そう、わたくし高所恐怖症なもので・・・・・岩の隙間から見るとヤスリ岩の頂上に何人か人がいて又これから垂直の壁を下りようとしています。山もいろんな楽しみ方があるものです。空は晴れているのに、雲が厚く垂れ込めて眺望がいまいちです。富士山も見えるはずだし、後ろのほうには雲の彼方に金峰山があるはずなのですが・・・・

瑞垣山頂上

岩の隙間からヤスリ岩が見える
 

雲が出てきた
 
それはそうと、まだ同行者が登ってこないのは少し心配。ヤスリ岩の所では一緒だったから、すぐ後から来ると思っていたのに・・・・30分過ぎても来ない。又違う山にでも行ったのかしらと思っていたら、45分もしてやっと姿を見せた。身体中どろだらけになっている。ルートを間違えて下の方でウロウロしていたそうだ。まったく信じられない、間違えるような所有ったっけ?そうしているうちになんだか空模様が怪しくなってきたので、他の人はみんなあわてて下山の用意を始めた。遅くなった昼食をあわてて済ませて私たちも下山に取り掛かりました。
3:20  駐車場に戻るまで雨は降らなかったので良かったけど・・・・

不明
 
花の少ない瑞垣山での花です
瑞牆山って難しい字ですよね!変換で出ないので、他の人のHPから拝借しました。こんな岩山だったんですね〜!今度こそは楽しい山登りをと思っていたのに、実際はそれほど楽しくもなかったです。と言うのは、登山口から頂上までほとんど樹林帯の中を歩くルートで、展望が利かなかったし、楽しみの花も少ないし、そのくせ鎖場や、梯子が有ったりして、油断できないし、外見からは判らないものですね。山容にはそそられるのに・・・・・
でも、どの山もそれなりに良いものです・・・